「都心部型」多機能デザイン保育園

園児の保育環境に配慮

御堂筋線(大阪)北花田駅から徒歩圏内の敷地面積の限られた「都市部方」かつ「住宅街」に設立された『保育所』として地域との強制のため近隣住民に対する度重なるヒアリングの上で日射・騒音に配慮した設計とし、限られた敷地・延床面積をいかに広く感じることができ、多機能とすることで多様な使用が可能となる空間とした。

また、あい保育園の名前のとおり「あい愛」であふれ、多くのママ友の輪や地域のこどもを持つ専業主婦までが広がる出「あい会い」(広いエントランスベース)と子育て「相」談ができる(2階相談室)個室を完備し、自然採光がたっぷりとれる明るい施設とした。

 

■給食室はガラス張りで子ども達に「食」に関する興味を高める

一般的には、「閉鎖的」な給食室をガラス張りにすることで、給食室(栄養士先生)とのコミュニケーションが広がり、調理の様子や大人のお仕事を幼少期に直接見ることができ、食に対する関心を高めると同時に、将来「こんな大人(職業)になりたい」と思う児童もでき、将来に対する「夢」を描くことができるよう設計を工夫した。

■地球環境に配慮できる次世代育成プロジェクト

『園児用の環境意識啓発パネル』を園内に設置し、将来の日本を担って行くこども達に環境教育を行っていくことで「新エネルギー」に関心を持つと同時に、こどもが家に帰って、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんに「電気を大切にしようね」といった、家庭内での「省エネ啓発」が実践されている。

■「可動間仕切り」を使用した多機能保育室の様々な利便性のある庇及びウッドデッキ

各保育室を「可動間仕切り」とすることで異年齢交流を図ることもでき、更にお遊戯会や作品展といった行事(イベント)の際には「三つの保育室が一室利用」できる「可動間仕切り」による可変式建築空間を心がけた。また木材を多用し木のぬくもりを肌で感じる事が出来る設計とした。

園庭側の広い庇及びウッドデッキは、雨天時に遊べる空間になるだけではなく、園内の運動会時には、限られた「都市型保育園」であることもあり、保護者用テントを設置する必要がなく、保護者の「日よけ」と同時に、ウッドデッキが直接座れる「シート替わり」となる。

エントランス側庇は「保護者送迎駐車場」でも雨天時にもこどもの抱える保護者に対して「傘いらず」に配慮した設計とした。