「都会のツリーハウス」

都心のオフィスビルの中にある保育園。そこは都会の雑踏を忘れ、木の香りに包まれ、四季の光が差し込む空間『都会のツリーハウス』

こども達の安全・プライバシーの確保をコンセプトに、限られた空間で、こども達の創造力を芽生えさせ、季節ごとに移り行く空間を作り、地域のランドマークとなるデザインとしています。

都心の無機質空間に、ふんわりと穏やかに浮びだす暖かい空間をテーマとし、外部からこども達の気配が見え隠れする、こども達の空間『木』+『緑』の調和=『都会のツリーハウス』を地域に発信する保育空間としています。

 

■都会のツリーハウス

保育室はこども達のツリーハウス、大きな円柱を樹に見立て、天井を見ると木々の枝が・・・こども達の創造力を芽生えさせ毎日が楽しくなる『ツリーハウス』の完成です。

何か森の風、木の香りに包まれる空間、ガラス張りの壁からはお日様を浴びながらの日向ぼっこ。外部のウッドデッキと領域を共にしながら時をゆっくり刻む保育空間の出来上がりです。

■木の香りに包まれて

こども達一人一人のかばんや着替えを置く棚、飾り棚も、小物も総て木製、木の暖かなぬくもりを感じるアクセントを散りばめています。

ウェルカムベンチ!木のキューブを積み重ねて出来た積み木のベンチ。こども達、お母さん達、そして先生達の共用スペース、みんなで色々お話ししようよ。
エントランスの壁、天井には、暖色照明+木の飾りを無造作に散りばめ木々の木漏れ日的な暖かい空間を演出し、こども達の登園をやさしく迎え入れる空間としています。

■木のモニュメント

オリジナルな四季(さくら・ひまわり・もみじ・ゆき)などのデコレーションができる仕掛け、自然を感じる『木のモニュメント』をガラス面にデザインし、こども達が自分で考え、自分で感じる空間を演出しています。

一緒に飾ろうよ+木のモニュメント=安全管理。

皆で四季折々のデコレーションができる木のモニュメントを、ガラス一面にデザインすることで、こども達の想像力の向上を促し、既設ガラス壁への衝突事故防止もこども達に自然に認識させる木のモニュメント、安全管理=木のモニュメント。

■温かく浮かびだす外観

地域のランドマーク的なデザインを目指し、日が傾きだすと静かに保育園の外観が浮かびだし、時間の経過とともに温かくこども達の影が見え隠れする『都会のツリーハウス』と移り変わっていく空間、そして、仕事と子育ての両立に苦戦しているお母さん達のお迎えを温かく迎え入れるほっとする外観、ほっとする保育空間、に変身です。

■トイレは森のお花畑

脱トイレ嫌い!トイレが楽しい、トイレは明るい、トイレに行きたい、と、思える新緑の森のお花畑、お花畑の色で乳児と幼児の空間を分けつつ、ひとつのOPENな空間となるカラーコーディネートを取り入れた計画としています。